実話から生まれたヒューマンドラマ

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2013.
05.23
> 映画「樹海のふたり」公式サイト、公開しました。

予告編

イントロダクション

富士山の麓に広がる海のように広がる原生林の森。樹海と呼ばれるこの地は自殺の場所として知られるようになったが、なぜそこに人は集まるのか?テレビの報道番組などで放送されていた「樹海」の取材をしたテレビディレクターたちの実体験の話を元に、人生の重さと生きていくことへの希望と再生を描いたヒューマンドラマが『樹海のふたり』である。
ビデオカメラのファインダー越しから覗いた他人の人生に触れたフリーのテレビディレクターである二人の主人公たちが、他人の人生に触れながら、自分自身の抱える問題に向き合いながらも人生をどう歩んでいかなければいけないのかというテーマを、「新宿ノラ猫物語」「マンホールチルドレン」など、数々のテレビ・ドキュメンタリーの秀作を手掛けた山口秀矢が脚本・監督を手掛け、悩みや苦しみを持ちながらも生きていくことへの希望を描いた感動のヒューマンドラマに作り上げた。撮影には『誰も知らない』『ワンダフルライフ』の山崎裕、音楽を俳優として活躍する関口知宏が担当し、カズンが歌うエンディングテーマ「IBUKI」が観る者への心を優しく包み込む。
主演は、本作が映画初主演となるお笑いコンビ「インパルス」の板倉俊之と堤下敦がテレビディレクター役を熱演。共演には、自殺志願の中年男役に独特な個性が光るきたろう、自閉症児の子を持つディレクターの妻役にアイドルから今や女優として活躍する遠藤久美子、宿泊所の理由ありの謎の女役に円熟味を増した烏丸せつこ、そして認知症の父親役で中村敦夫が重厚な演技をするなど、日本映画を代表とする個性的で豪華なキャストが脇を固めている。

ストーリー

テレビ番組制作会社でフリーディレクターとして働いている竹内(板倉俊之)と阿部(堤下敦)は、自分が撮りたいものと違う、会社から出される仕事への不満から、いつのまにか社内で干された落ちこぼれのディレクターとなっていた。そんな二人が起死回生の仕事として企画したのが、新聞の記事に出ていた「富士の樹海に入る自殺志願者」たちのドキュメンタリーだった。富士の樹海に入ろうとする自殺志願者にインタビューを敢行し、彼らの心情や自殺を思いとどまらせるシーンを撮ろうと樹海に向かい、手探りの中で取材を続ける。
1ヶ月に及ぶ取材で撮った映像は高視聴率を獲得し、テレビ局も制作会社も彼らが作る続編に大きな期待を持つ。だが、取材で出会った人たちの人生の背景に触れた二人は、生活していくために視聴率を取る番組を作りたい気持ちと、人間としての良心の板挟みになり、次第に自分たちの行動に疑問と葛藤していく。そんな二人もまた、家族とのさまざまな問題を抱えていた。竹内には妻(遠藤久美子)と3人の子供がいるが、長男が自閉症だった。阿部には認知症の父(中村敦夫)を抱えていた。やがて二人は取材をしていく中で、次第にお互いの気持ちのズレが生じていくが…

キャスト&スタッフ

キャスト

主演 板倉俊之(インパルス)1978年埼玉県出身。吉本興業が主催する東京NSC4期生としてお笑いを学び、98年12月に同じNSCの同期である堤下敦と「インパルス」を結成。コンビとして数々の舞台やテレビバラエティーで活躍。04年『ほんとうにあった怖い話 怨霊』で俳優デビュー。05年には劇場版アニメ『テニスの王子様 二人のサムライ The First Game』で声優デビューを飾る。07年連続テレビドラマ「エリートヤンキー三郎」では単独レギュラー出演を果たした。09年には本格ハードボイルド小説「トリガー」を出版し、12年には2冊目の「蟻地獄」を出版した。他の映画出演作品に『シュガー&スパイス 風味絶佳』(07)『激情版 エリートヤンキー三郎』(09)『ニセ札』(09)がある。

主演 堤下敦(インパルス) 1977年神奈川県出身。吉本興業が主催する東京NSC4期生としてお笑いを学び、98年12月に同じNSCの同期である板倉俊之と「インパルス」を結成。コンビとして数々の舞台やテレビバラエティーで活躍する。04年『ほんとうにあった怖い話 怨霊』で俳優デビューを飾り、また同年連続テレビドラマ「ナースマンが行く」で単独レギュラー出演を果たした。05年に劇場版アニメ『テニスの王子様 二人のサムライ The First Game』で声優デビューを飾る。コンビ以外の単独でのテレビバラエティー出演での活躍や、映画出演には『アフロ田中』(12)がある。

遠藤久美子 1978年東京都出身。95年芸能界デビュー。同年出演したマクドナルドのCMで一躍注目される。96年「冠婚葬祭部長」でテレビドラマ初出演を飾り、その後もテレビドラマやCM、声優と各方面で活躍し、アイドルとして大人気を博す。97年『いさなのうみ』で映画初出演。98年には歌手デビューも果たしている。03年テレビドラマ「ダンシングライフ」で初主演を果たした。現在は本格的な女優をめざし、映画、テレビドラマ、舞台を中心に活躍中。他の映画出演作品に『ラヂオの時間』(97)『ショムニ』(98)『東京攻略』(01)『富江 re-birth』(01)『悪名~蘇る大和魂~』(01)『ポストマン』(08)『KIZUKI』(08)『3つの港の物語』(09)『ノースポンサード』(10)『五日市物語』(11)『タバコイ~タバコで始まる恋物語~』(13)がある。

烏丸せつこ1955年滋賀県出身。79年にクラリオンガールに選出されて、芸能界デビューを飾る。80年に『海潮音』で映画デビュー。同年『四季・奈津子』で主役に抜擢されて大きな話題を呼ぶ。本作では日本アカデミー賞主演女優賞、新人賞、ゴールデンアロー賞新人賞を受賞。82年の『駅STATION』で日本アカデミー賞助演女優賞を受賞している。その後も数多くの映画出演、テレビドラマに出演し、ベテラン女優として活躍中である。他の映画出演作品に『マノン』(81)『すっかり…その気で』(81)『メイク・アップ』(87)『ゴキブリたちの黄昏』(87)『奇跡の山 さよなら、名犬平治』(92)『南の島に雪が降る』(95)『パローレ』(04)『松ヶ根乱射事件』(07)『少年メリケンサック』(09)『沈まぬ太陽』(09)『ロストクライム-閃光-』(10)『はさみhasami』(12)などがある。

きたろう1948年千葉県出身。71年に劇団・表現劇場を結成し、その後、劇団の仲間とともにシティボーイズを結成する。テレビ番組でのコントなどで人気を博し、グループでの活動以外、個人でもお笑いバラエティなどに出演する。88年『マルサの女』で映画初出演。その個性的なキャラクターからその後も数多くの映画やテレビドラマにも出演している。他の映画出演作品に『トキワ荘の青春』(96)『7月7日、晴れ』(96)『SFサムライ・フィクション』(98)『降霊』(01)『笑う蛙』(02)『Summer Nude』(03)『イン・ザ・プール』(05)『アルゼンチンババア』(07)『全然大丈夫』(08)『南極料理人』(09)『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』(10)『森崎書店の人々』(10)『天地明察』(12)『横道世之介』(13)などがある。

スタッフ

監督・脚本 山口秀矢1951年福岡県生まれ。大阪芸術大学を卒業後、黒木和雄監督に師事し、『竜馬暗殺』(74)のスタッフに参加。テレビドキュメンタリードラマ「歴史はここに始まる」で、黒木監督の助監督を務める。第1回 A・T・G シナリオコンクールで、オリジナル脚本「三月の死球(デットボール)」が奨励賞を受賞。その後、ドキュメンタリー・ジャパンに参加し、ディレクターとして「ある青春 明治大学応援団」「岡田嘉子のサハリン国境線をゆく」などを手掛ける。89年、テレビドラマ「女のサスペンス・死の郵便配達」を監督。90年に制作会社えふぶんの壱を設立し、手がけた「新宿ノラ猫物語」がATPグランプリ・郵政大臣賞・ギャラクシー賞の三賞同時受賞。「関口知宏の列島縦断・鉄道乗りつくしの旅」を企画制作し、ATP特別賞・放送文化基金賞を受賞。そしてNHKと10年がかりで共同制作した「マンホールチルドレン」は自主製作として劇場用に再編集し08年に劇場公開し、第35回 シアトル国際映画祭にて審査員特別賞を受賞している。

撮影 山崎裕1940年東京生まれ。日本大学を卒業後、フリーの撮影助手を経て、65年に長編記録映画『肉筆浮世絵の発見』でフィルムカメラマンとしてデビュー。以降テレビドキュメンタリー、CMなどで活躍。81年にドキュメンタリー・ジャパンに参加し、撮影だけでなく、プロデューサーやディレクターとしても活躍する。99年是枝裕和監督の『ワンダフルライフ』で初めて劇場用映画の撮影を手掛け、以後、『DISTANCE/ディスタンス』(01)や『誰も知らない』(04)ほか、是枝作品の撮影監督として活躍するとともに、09年『トルソ』で映画監督デビューも飾っている。主な撮影作品に『沙羅双樹』(03)『カナリア』(04)『ハリヨの夏』(06)『花よりもなほ』(06)『恋するマドリ』(07)『たみおのしあわせ』(07)『歩いても歩いても』(07)『俺たちに明日はないッス』(08)『大丈夫であるように―Cocoo終わらない旅―』(08)『奇跡』(11)がある。

キャスト

竹内 哲
板倉俊之(インパルス)
阿部 弘
堤下 敦(インパルス)
八木さん
きたろう
竹内純子
遠藤久美子
竹内光一
武井 証
桐嶋
三田村周三
翔太
井上 翔
沢木真治
竹内友哉
竹内千塩
小島一華
竹内哲而
石田竜輝
阿部 勇
中村敦夫(特別出演)
制作会社社長
長谷川初範
金井プロデューサー
新井康弘
近藤医師
関口知宏
供養する主婦
藤田弓子
小森茂子
烏丸せつこ

スタッフ

監督・脚本
山口秀矢
エグゼクティブプロデューサー
柏井信二
プロデューサー
相川弘隆
藍澤幸久
徳永一彦
撮影
山崎 裕
美術
柳谷雅美
録音
森 英司
照明
山本浩資
音響デザイン
玉井 実
編集
佐藤康雄
衣装
星真由美
ヘア・メイク
若林奈津子
助監督
近藤有希
制作担当
澤井克一
音楽
関口知宏
エンディング歌
カズン「IBUKI」
製作
『樹海のふたり』製作委員会(いまじん、えふぶんの壱、キメラ、メディア・バスターズ)
宣伝
フリーマン・オフィス
配給
アーク・フイルムズ

劇場情報

ユーロスペース 東京 HP  03-3641-0211 7月6日(土)より
梅田ガーデンシネマ 大阪 HP  06-6440-5977 7月公開
シネマスコーレ 愛知 HP  052-452-6036 7月13日(土)より
京都シネマ 京都 HP  075-353-4723 7月公開
元町映画館 兵庫 HP  078-366-2636 7月公開
桜坂劇場 沖縄 HP  098-860-9555 近日公開
シアターキノ 札幌 HP  011-231-9355 近日公開
CINEMA e_ra 静岡 HP  053-489-5539 近日公開

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